介護職における高齢者とのコミュニケーションの4つのポイント|会話がうまく行かない時の対処法とは?

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介護職における高齢者とのコミュニケーションの4つのポイント|会話がうまく行かない時の対処法とは?

介護職に従事すると、高齢者の方とコミュニケーションを取ることが非常に重要になります。

しかし「年の離れた高齢者と何を話していいか分からない」という人も多いのではないでしょうか?
高齢者の方と円滑にコミュニケーションを取るにはいくつかポイントがあります。

ポイントを抑えないと、どれだけ会話を試みても一方通行になってしまう可能性もあるため、仕事をスムーズに進めるためにも円滑にコミュニケーションを取ることが重要です。

この記事では、高齢者の方とコミュニケーションを取るためのポイントと、コミュニケーションがうまくいかない場合の対処法について詳しく解説していきます。

 介護におけるコミュニケーションがもたらす効果とは


介護において、介護職と高齢者の方がコミュニケーションを取ることは非常に重要です。

現役を退いた高齢者の方は人とのコミュニケーションを取る機会が減少するため、脳への刺激が少なくなると言われています。

そこで、介護職の方が高齢者の方としっかりとコミュニケーションを取ることによって、高齢者の方に安心感や満足感を与え、能力や可能性を引き出す力を持っていると言われています。

介護においてコミュニケーションがもたらす効果は非常に重要です。

 コミュニケーションを取るポイントの重要性


介護職が高齢者とコミュニケーションを取るためのポイントは次の4つです。

・聴く姿勢を持つ
・非言語コミュニケーションに注意する
・シンプルで明瞭な言葉を使う
・相手の言葉を繰り返す

しっかりと高齢者の立場と視点に立って、高齢者の方に分かりやすいコミュニケーションを取ることが重要です。

介護職の方が高齢者の方とコミュニケーションを取るための3つのポイントについて詳しく解説していきましょう。

聴く姿勢を持つ
利用者やその家族と対話する際には、聴くことが重要です。
相手の話に真剣に耳を傾け、感情や意図を理解しようとする姿勢を持ちましょう。

非言語コミュニケーションに注意する
言葉だけでなく、表情や身振り、視線などの非言語的なサインも重要です。
言葉によるコミュニケーションに対して、言葉以外の方法でのコミュニケーションを「非言語コミュニケーション」といいます。
相手の感情や意図を読み取るために、注意深く観察しましょう。

シンプルで明瞭な言葉を使う
専門用語や難しい言葉は避け、シンプルで分かりやすい言葉を使うことが大切です。
相手が理解しやすくなるように、ゆっくりと話し簡潔な表現を心掛けましょう。

相手の言葉を繰り返す
相手が話した言葉を聞き手が繰り返すことは、話し手を安心させて相手からの会話の意欲を引き出す効果があります。
ただし、全ての言葉を繰り返すのではなく、重要だと考えられることを繰り返すことが大切です。
また、わざとらしく繰り返すのではなく、抑揚をつけて話すことによって、さらに相手の話す意欲をかき立てます。

 高齢者の方とのコミュニケーションがうまくいかない場合の対処法


高齢者の方と、コミュニケーションを取ろうと思っても、最初はうまくいくことばかりではありません。
そこで、高齢者とのコミュニケーションがうまくいかない場合には次のような対処をすることで改善できる場合があります。

・相手の反応を待って余裕を持って話す
・相手の好きな話題で話す
・会話以外のコミュニケーションを心がける
・高齢者1人1人の個性にあったコミュニケーションをする

高齢者の方とコミュニケーションがうまく行かない時の4つの対処法について詳しく解説していきます。

相手のペースに合わせて会話する
自分ばかりが話すのではなく、高齢者の方の反応を待って余裕を持った話し方をすることが重要です。
高齢者の方の反応は若い人よりも時間がかかることもあるので、相手の反応がないからと言って次の会話へ進むのではなく、相手の反応があるまで時間をかけて待ってあげましょう。
相手のペースに合わせて会話をしていきましょう。

相手の好きな話題で話す
相手の好きな話題で話をすることも重要です。
高齢者の方は、高齢者の方が好きなことの話題であれば、会話に応じてくれる可能性は高いでしょう。
高齢者の現役時代の話や家族の話など、相手の好きな話題を見つける努力をしましょう。
また、高齢者の方の中には相手の話を聞くことが好きな人もいるので、自分の家族や趣味などの話をして反応を見てみることも試してください。

会話以外のコミュニケーションを心がける
会話だけがコミュニケーションではありません。
高齢者の方の中には会話が苦手な方も存在します。
会話を投げかけてもあまり反応がない場合には、会話以外のコミュニケーションの方法も探ってみましょう。
例えば、一緒にお茶をする、一緒に散歩をするなど、非言語のコミュニケーションを取ることによって言語コミュニケーションが円滑になることもあります。
会話が苦手な高齢者の方に対しては、無理に言語でコミュニケーションを取るのではなく、会話以外のコミュニケーションも試してください。

高齢者1人1人の個性にあったコミュニケーションをする
高齢者1人1人の個性をしっかりと把握してコミュニケーションを取ることによって、より円滑なコミュニケーションを取れるようになります。
高齢者1人1人にはそれぞれの人生があり、仕事も特技も家族状況も異なります。
全て把握するのは難しいかもしれませんが、これらの個性をしっかりと把握して、個性を理解した上で会話をすれば、高齢者の方も「自分を理解している」と考える人に対しては会話が積極的になる可能性があるでしょう。

相手を尊重し、相手のことをできる限り理解して、相手の個性にあったコミュニケーションを心がけてください。

 まとめ


介護というと高齢者の身体的なお世話をするイメージばかりが先行しますが、高齢者の方との会話によるコミュニケーションも非常に重要な仕事です。

言葉による「言語コミュニケーション」だけでなく、言葉ではないコミュニケーションである「非言語コミュニケーション」も合わせて高齢者の方とはコミュニケーションを取ることが大切になります。

高齢者の方との会話は1人1人のペースに合わせて、相手の目線に合わせたものであることを意識して、円滑なコミュニケーションを構築していきましょう。