リネンについてご説明します!

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リネンについてご説明します!

介護の仕事は食事介助、お風呂介助、排泄介助等といったご利用者の身体へ直接触れる、身体介護が中心のように思いかもしれませんが、それ以外にも様々な業務があります。その中でもリネン交換についてご説明します。

リネンとは、病院や介護施設等における寝具全般のことを言い、リネン交換とはシーツや枕カバー等の交換業務を指します。

リネン交換は介護職員の補助業務といった役割が主でありますが、リネン交換だけを行うというよりは清掃業務の一つとして、清掃を担当する職員がリネン交換を行う施設が多くあります。
しかし、介護職員の補助業務といっても、ベッドシーツを綺麗にはれないと寝たきりのご入居者(被介護者)が利用するベッドの場合、褥瘡(ジョクソウ、床ずれ)が出来る原因にもなりますのでとても大切な仕事になります。

どのタイミングでシーツ交換をするの?

通常はご入居者が日中、リビング等で過ごされている時に、その合間をみて交換が行えます。また寝たきりの方等は入浴の時間に合わせてシーツを交換します。

シーツ交換で大事なこと

シーツ交換で大事なこと
まずはシーツにしわが寄らないように四隅を引っ張る要領でしっかりと張ることがとても重要です。

しっかりと張られたシーツは、寝返りをしてもしわが寄りづらい効果があります。
せっかくシーツ交換をしてもシーツにしわが寄っていては気分も良くありませんし、ご入居者の健康状態によっては、小さなシワでさえも体に対して圧迫を与えることになり、褥瘡(ジョクソウ、床ずれ)を作ってしまう原因にもなります。

シーツ交換のポイント

①汚れへの対処
シーツの上には、睡眠中に剥がれた皮膚、皮脂、ふけ、垢(あか)等の汚れがたまっています。
マットレスの上に落としてしまうと、ダニやカビを繁殖させる原因となり、また、これらが舞い上がってしまうと、接触・吸引によりアレルギーを起こす原因にもなります。そのため、シーツを取り外す際には、汚れが散乱していることを念頭に置いて対処することが重要になります。

②シーツの張り方
シーツにシワを作らないように逆にシーツを張りすぎてしまうと、マットレスのクッション性が減ってしまい、体全体にかかる圧が多少ですが強くなります。
その為、シーツは伸ばすけれども張りすぎないように注意することが必要です。

また、ご入居者が寝返りを打った時などに型崩れしにくいようにする為、三角コーナーを作ります。これは三角コーナーを作ることで引き合う力が分散して型崩れしにくいという理由があります。

③三角コーナーの作り方
  1. 1.角の余った部分で大きな三角形を作り、下側の垂れている部分はマットの下に敷きこみます。

  2. 2.上側のシーツはマットレスに対して直角に引っ張り、敷きいれたシーツが崩れないようにマットレス側面をもう片方の手でおさえます。

  3. 3.上側のシーツを降ろします。

  4. 4.手のひらは下向きで敷きこみます。

よく頭三角、足四角と言われています。
シーツを掛ける時、三角折りは崩れにくく、四角折りは崩れやすいのですが、圧迫や摩擦刺激を軽くしたい足元は、多少シーツが緩んだ方が褥瘡予防に都合がよく、そのため四角折りが適しているとも言われております。
しかし現在、介護職員初任者研修等の講習では頭側も足元側も三角コーナーを作る手順で学んでいるのでここでは三角コーナーを紹介させて頂きました。

④資格は必要ない
リネン職員になるためには必須資格はありません。
しかし、ホテルのベッドシーツ交換経験者等は即戦力として活躍出来ます。

最後に

最後に
現状、介護施設においてリネン交換だけの仕事だけを募集しているところは少なく、清掃(トイレ、居室)、洗濯等の一つに含まれていることが多い状況です。または短時間(旅館やホテルのように)勤務や障害者雇用の方が対応する会社もあります。

シーツ交換は介護職員にとっては介護技術の一つともいえます
介護とは日常生活の支援であり、リネン交換もその一つです。


清掃:平均時給1,105円(東京都)