清掃スタッフのお仕事

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清掃スタッフのお仕事

◆介護施設はご入居者の家

◆介護施設はご入居者の家
介護施設の中でも特別養護老人ホーム、有料老人ホーム、ケアハウス、グループホームで生活される高齢者は住民票が施設になっている為、施設が家になります。
当たり前ですが本当の家ではありませんが、登録上は家になります。
清掃スタッフをはじめ、介護職員は施設とはいえ、ご入居者の家にお邪魔している意識をもって業務を行わなければなりません。

◆主な清掃箇所

ご入居者の方々に良い環境を提供し、快適に生活して頂く為、清掃スタッフは主に下記の場所を清掃します。

<特別養護老人ホームや有料老人ホームの場合>
●居室
床、洗面台、ベッドサイド、テーブル、ドアノブ
※ご入居者の部屋の為、無断で入室することは禁止されています

●トイレ
床、ドアノブ、手すり、便座、便器、ウォシュレット内部、洗面台、ペーパーホルダー
※各居室、共用トイレをお行います

●浴室
洗い場:床、バスタブ、カラン、鏡、蛇口、シャワーヘッド、側溝、排水口、シャワーチェア、シャワーキャリー、ストレッチャー

●脱衣場:床、洗面台、棚、椅子・ソファ

●共用部
床、階段、エレベーター、窓枠、手すり、消火器周囲

●食堂
床、テーブル、椅子、キッチン床

●ラウンジ
床、テーブル、椅子、棚、テレビ周囲

●その他
建物外周、エントランス、多目的ルーム、リハビリ室、給湯室等

介護施設は敷地内のあらゆるエリアが満遍なく汚れやすいのが特徴。さらに、日中はご入居者だけでなく、面会にいらした方や福祉職員等、多くの人が建物内を往来するため、効率よく行わなければいけません。

清掃業務以外でもリネン交換や洗濯もある施設があります。
リネン交換とはシーツや枕カバー等の交換業務を行うものです。
ベッドシーツを綺麗にはれないと寝たきりのご入居者(被介護者)が利用するベッドの場合、褥瘡(ジョクソウ、床ずれ)が出来る原因にもなりますので、こちらも大切な仕事になります。
洗濯は肌着やパジャマ、タオル等、ご入居者の物を洗濯しますが、職員のユニフォーム等も洗濯する場合もあります。

◆集団感染

◆集団感染
近年、特別養護老人ホームや有料老人ホーム等の介護の現場において、インフルエンザやノロウイルスといった集団感染がニュースになるケースが多くなっています。

介護施設において衛生的な環境を整えることは、ご入居者をお預かりする上で、とても大切なことです。
特に11月頃から話題になってくるノロウイルス。
健常者でも感染してしまうと、ひどい嘔吐、下痢に襲われてしまいます。介護施設では万が一に備えノロウイルスセット(次亜塩素酸ナトリウム液等)を準備して的確に処理出来るように対応をとっている施設が多いようです。

◆清掃スタッフで働くうえでのメリットとデメリット

清掃スタッフとして働くうえでメリット、デメリットがあります。
まずメリットとしては、「無資格可」「未経験可」「年齢不問」と募集されていることが大きなメリットであると言えます。

主にパート・アルバイトの募集も多いことから、自分の生活スタイルに合った働き方が選べるというメリットがあります。
次に接客が苦手な方でも働ける仕事になります。
接客の仕事に比べて清掃の仕事はテキパキと与えられた仕事をこなしていくことが求められます。
人と接することが苦手な方にとってはメリットになります。

一方でデメリットとしては「給料が安い」というイメージがあります。
一概にすべての企業がそうとは言い切れませんが、他業界・多職種に比べると給与が安い傾向にあります。
また、体力を消耗する仕事でもあります。
これは介護職員もご入居者との対応では同じですが、清掃スタッフも腰を低くして汚れを落としたり、モップを持って長い廊下を清掃したりと、清掃の仕事は何かと身体を使います。
その為、清掃は一定の体力を必要とする仕事です。

◆清掃スタッフ(障害者雇用)


清掃スタッフを障害者雇用で雇っている法人もあります。
全てをお任せするというよりは、予め清掃を行う場所を決めて時間内に行って頂く形が多いです。
ある法人では、障害者雇用の清掃スタッフを本社で雇用し、日々、法人内の各施設へ清掃する形を取っています。
例えば今日はA施設の清掃の為、障害者雇用の担当者が車で障害者雇用の清掃スタッフとA事業所へ行き、終わる頃に迎えに行って本社へ戻り業務が終了。
これを日によって施設を変えて行っており、主に行っている施設はグループホームが多いです。

グループホームでは毎日の清掃スタッフはいりませんが、適度の頻度で必要だといった場合、こういった取り組みが生きています。

◆訪問サービスでも仕事がある

◆訪問サービスでも仕事がある
訪問サービスの清掃というと訪問介護サービスの生活援助でのお部屋の掃除が通常であるが、訪問入浴サービスでのタオルの洗濯を行う仕事もあります。
清掃というよりは洗濯になりますが、これがとても必要な仕事です。

訪問入浴サービスとは、寝たきりの方等、1人またはご家族の力を借りてもご自宅でお風呂に入るのが困難な方に対し、3人1チームで入浴車に乗りご自宅へ訪問し、入浴介助を行うサービスです。

1日7~8件程度、4コース(4台の車で稼働)程度に分かれて訪問します。
1件のご利用者に使うタオルは大きいタオルと小さいタオルをあわせて7枚程度、仮にこれを1日7件、4コースあった場合、196枚のタオルを洗濯して、乾燥機で乾かし、畳む作業が発生します。
これを毎日と考えると介護職員で行うのは時間的にとても難しい状況です。
こういった業務を行うスタッフも清掃スタッフ同様に必要な状況でもあります。